ケースタディ!

プログラミングやITに関する知識、私なりの様々な学習方法、読書感想などを綴っていきます!

努力する習慣の大切さ、努力を続けるための「日常生活上のルール」を教えてくれる本をご紹介!

「賢い頭を作る黄金のルール」 山口真由 著 株式会社セブン&アイ 発行  ページ数:189

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⑴内容紹介

序章では努力を続けることで自分自身を変えていける理由が語られます。「小さな成功を積み重ねる事で証明された実績を積み上げていく」などと言った理論です。

中盤以降からは実際に努力を続けるために必要な「自分へのルール」を色々と紹介してくれます。例えば、「スキマ時間を出来るだけ有効に使うこと」「苦手な物事への取り組み方」などは読んでいて大変参考になります。

中でも著者が勧める「本を7回読みするルール」は初めは奇抜に思えます。しかし、それを行う理由や行う手順などが詳しく説明されていて、読み進めている内にその方法論の素晴らしさに気づきます(詳細は後述にて)。

後半以降は社会の中で生きる上での「自分自身の振る舞い方」を教えてくれます。他者と関わる上で意識すべき事、例えば「常に聞き手のことを思い浮かべて、8割の方が納得できる判断をする」と言った内容です。

字数もそれほど多くなく、気軽に読みやすい構成となっておりますので、この点もお勧め出来ます。

⑵感想など

 私は偶然、コンビニの書籍販売コーナーで見つけて購入致しました。

著者自身は東大法学部主席卒業、国家公務員1種合格、ニューヨーク州弁護士資格保持者と絵に書いた様な素晴らしい経歴の持ち主ですが、本書を読み進めていきますとそれは著者の才能ではなく、努力による結果であると分かります。そう、著者は日常生活の中から努力する方法を見出すことが大変上手いのです。

 

⑴の内容でも少し触れましたが、著者が提唱する「本を7回読みするルール」は実に理に叶っていて素晴らしいです。簡単に説明しますと、初めの1〜3回の読書では1冊の本を流し読みして、短時間で最後まで読み切る事。4,5回目の読書で初めて普通の速度で読み進める。後の6,7回目の読書で記憶の定着を図るという方法論です。

つまり、最初に本の全体図を把握しておいて、そこから徐々に細かな箇所へ移っていく訳です。確かにこの読み方なら一度の読書で掛かる負荷は少ないです。

 私も含め、「本を買ってみたけど、最初の30ページほどをじっくり読んで以来、疲れて手をつけなくなってしまった 」という苦い経験がある方も居られると思います。

それを解消してくれるのが本書で提唱されている7回読みの手法です!

 他には、本文中の

 

初対面の人と仲良くなるには、まず挨拶を交わし、名前や趣味を知っていくなど、その人を少しずつ知っていくプロセスがある。そうして「知り合い」となってから初めて相手を理解出来る。勉強も全く同じこと。

 

という記述に私は大いに感銘を受けました。そう、勉強も人と知り合う過程に当てはめて捉えれば良いのです。この考え方を知って以来、私は物事を学ぶ際の概念の理解や暗記に常に新たな人と知り合うつもりで臨むようになりました。

 

何かに向けて日々努力されておられる方は、この本から得られることは多いと思います。日々の努力をもっと良い形で続けてみたい。そんな気持ちに答えてくれる一冊の本です